ECプラットフォームの拼多多が8日、「新EC・新女性消費報告」を発表し、女性の消費の新しいトレンドを描き出した。それによると、拼多多の受注のうち、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)の女性によるものが半分以上を占め、女性は今や次世代消費者の中心となっている。「自分のため」の支出が大幅に増加しており、レディースファッション、化粧品などの受注量の増加率が他の商品を大幅に上回った。国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)を体験し、国産品を購入するのが、女性の消費の新しいトレンドだ。若い女性たちは夜間に団体購入する習慣があり、「夜更かしすればするほど買い物も増える」という。「北京日報」アプリが伝えた。
女性の消費を引き寄せるものは何か。同報告によると、衣類・服飾品・靴類・帽子類、化粧品・スキンケア製品、ベビー・マタニティ・子ども用品が引き続き女性の消費の主流だ。バストアップブラ、化粧水、しわ改善アイクリームなどの商品は増加率が高い。地域分布をみると、消費額の上位3都市は上海、広州、北京で一線都市が並んだが、三線以下の都市の女性と発達した一線都市の女性との間の購買力の差がさらに縮まったという。
ますます多くの若者が職場や社会に進出するにつれ、90後と00後の女性は次世代消費の中心になった。同報告によれば、2020年には拼多多の受注のうち、90後と00後の女性によるものが51%を占めた。うち00後の女性の年間消費額の増加率が最も高く、前年比61%増加したという。
女性向けインターネットプラットフォームの美柚も、多くのデータから現在の「若いお母さんたち」の消費習慣を明らかにした。それによると、現在、中国の出産する予定の女性は20-35歳に集中している。この層の7割以上は服飾品関連の支出が最も多く、以下、スキンケア製品、家具・インテリア製品、化粧品が並んだ。
同報告はショート動画共有アプリの「TikTok(ティックトック)」の女性ユーザーの一部に関するECデータも公表した。そのうちの購買力ランキングをみると、一番の買い物好きは広東省、江蘇省、浙江省、山東省、河南省の女性たちだ。また女性が誰のために買い物をするかについての優先度ランキングをみると、トップは自分のためで、以下、子どものため、夫・彼氏のため、ペットのためとなり、これまでの固定観念を打ち破った。ティックトックの女性ユーザーの買い物かごで、彼氏・夫の「地位」がついにペットを上回ったということでもある。
女性が投資する割合は男性より高い
また女性は投資・資産運用の中心にもなった。「中国ビューティフルライフ大調査(2020-21)」のデータによると、女性は保険や銀行の資産運用などの堅実投資を男性よりも明らかに好んでいた。
投資の成功率をみると、こちらも女性に優位性がある。調査によると、投資を行う女性は全体として損失を出した割合が男性より低く、利益を出している、または利益も出ていないが損もしていないという女性は男性よりやや多かった。女性の中で最も投資意欲が高いのは山東省済南市の女性で、不動産や株、先物取引、金をはじめとする貴金属などの投資品目のランキングでいずれもトップだった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月10日