ショート動画共有アプリ「抖音(Tik Tok)」は今月8日、「2021Tik Tok女性データ報告」(以下、「報告」)を発表した。報告は、各年齢層別の好みや行動を分析し、女性ユーザーのイメージをさまざまな角度から描き出している。中国日報が報じた。
関係責任者は、「女性ユーザーはTik Tokにおいて、リアルでかわいい一面を記録している。Tik Tokは、多くの女性が素敵な生活を追求できるようサポートしている」とした。
過去1年、Tik Tokの女性ユーザーは、恋愛系動画を合わせて2135万本投稿したほか、一生懸命働く姿を捉えた動画5306万本を投稿した。そして、同プラットフォームを通して直接収入を得た女性の数は1320万人に達した。例えば、四川省に住むビデオブロガー「蜀中桃子姐」や寧夏回族自治区の無形文化遺産に指定されているレザーカービングの職人・喬雪さんなどはTik Tokを通して、新事業を始めた典型的なケースだ。
Tik Tokの女性ユーザーは「パワーショベル」関連のコンテンツを7367万回検索していたことは興味深い。うち、2943万回は「おもちゃのパワーショベル」で、その他の検索は主に大型パワーショベルを使って土を掘る動画に関係していた。1日当たり平均31万8000人の女性が自撮り動画を投稿し、いつの間にか削除している。また、201万人の女性ユーザーがジョギングや筋トレ、ボクシングなどの運動をする動画を投稿している。
またその年齢によって、好みのコンテンツのジャンルも異なっている。
24-30歳の女性は結婚や離婚関連のコンテンツをよく検索している。自分の子供の動画を投稿するのが最も好きなのは31歳の女性で、次が26歳だ。オンライン百科事典・百度百科には、新ネット用語「シェアレンティング(sharenting)」が掲載されている。それは、「share(シェア)」と子育てを意味する「Parenting(ペアレンティング)」を組み合わせた造語で、親が習慣的に自分の子どもの日常や写真をSNSでシェアすることを指す。これは米ミシガン大学C.S.Mott小児病院が全国的な調査を実施する時に作った単語だ。育児の様子をSNSに投稿するという現象は、中国だけでなく、世界中で見られ、その影響は非常に大きいということが分かる。
31-40歳の女性の間で最も人気の検索ワードは「女性たち、レッテルを拒否しよう」だ。これは、Tik Tok上で人気の話題で、「結婚適齢期を過ぎ、行き遅れた女性」や「体型崩壊」、「ルックス危機」など、偏見あふれたレッテルを拒否するよう女性たちを鼓舞する話題だ。41-50歳の女性の間で最も人気の検索ワードは「行かないという選択肢はなし」で、これもTik Tokで人気の話題となっている。検索回数は90億回以上で、多くの医療関係者や部隊の第一線の人員が緊急事態に対応できるよういつでも準備を整えている様子が記録されている。51歳以上の女性の間で最も人気の検索ワードトップ5は全て「いいね!」のマークだった。
報告は、Tik Tokの一部の女性ユーザー関連のECデータも紹介している。例えば、購買力ランキングを見ると、最も「爆買い」が好きな女性が多い省は、広東省、江蘇省、浙江省、山東省、河南省となっている。その他、Tik Tokの女性ユーザーの「買い物かご」を見ると、その優先順位が分かり、上から順に「自分」、「子供」、「夫/彼氏」、「ペット」と続いている。夫や彼氏の地位がようやくペットを超え、これまでの「常識」を覆す結果となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月9日