ここ数年、女性がますます力強い消費力を見せるようになった。さなぎが蝶になるように、社会消費の構造に劇的な変化をもたらし、消費理念を絶えず最適化させ高度化させている。「経済日報」が伝えた。
女性が家庭の消費を主導
女性はこれまでずっと消費分野における最も活発な層だった。現代の中国女性は経済的に独立し、自由な精神をもち、お金を上手に使うだけでなく、お金をしっかり稼ぐことができる。これに生まれつきの「世話好き」という性格も加わって、女性たちは家庭の消費の主導権を握ると同時に、消費市場全体の動向に知らず知らずのうちに影響を与えている。業態の世代が交代する新消費のフィールドにおいて、女性消費者はその極めて高い購買力によってコミュニティEC、ライブコマース、団体購入を直接後押しして資金調達規模の拡大を実現させた。
女性たちは一体、何にお金を使っているのだろうか。ここ1年ほどの間に各ビッグデータプラットフォームが発表した女性消費報告を総合すると、2020年の中国女性消費市場の規模は4兆8千億元(1元は約16.8円)に達したことがわかる。EC分野では、女性はさらに圧倒的な購買力をみせつける。垂直型ECサイトは利用者の70-80%が女性で、化粧品、食品、ベビー・子ども用品、服飾品、ジュエリー・アクセサリー、医療・ヘルスケアなどの分野では、消費の圧倒的多数を女性が主導している。
自分を大事にする、これが「女性消費」の燃え上がるポイントを最も正確に射抜くことができる。異なるグループに属する女性ユーザーの消費能力に違いはあるが、家族の世話というニーズまたは自分を高めたいというニーズがあることから、よりよい自分になるための商品に対するニーズは非常に高い。ビッグデータをまとめて作成した女性の新消費トレンド報告によると、30歳以下の小都市に暮らす女性1億6千万人は生活のリズムがゆっくりで、暮らしを楽しみ、消費ではコストパフォーマンスを追求する▽24歳以下の初心者1億1千万人は消費能力が低く、新鮮さを追い求め、ファッションへの感度が高く、さまざまな購入スタイルを楽しんで模索する▽ママになった2億2千万人は年齢の幅が大きく、一般的に多忙で、娯楽とリラックスに当てる時間は少なく、たくさんの日用品を購入する必要があり、買い物では細かくそろばんをはじく▽25-35歳の1億4千万人いる軽熟女「手切り族(ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう人々)」は働く人が多数を占め、収入が多く、オンラインでの興味関心の幅が広く動きも非常に活発で、ネット通販を頻繁に利用し、現在のECの優良コアユーザーになっている、という。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月17日