三菱ふそうトラック・バスは24日、前輪と後輪の金属部品「ハブ」のリコール(無償回収・修理)を、来月中旬にも国土交通省に届け出ると表明した。対象は大型トラックと観光バスで計13万台。事故は起きていないが、同社が新たな安全基準を満たしていないためだとしている。この結果、現在使用されている同社製の大型トラックとバスの約6割、小型も含めた全車種で7割超がリコール対象になった。
今回のリコール対象は96年6月以降に製造した前輪ハブの最新型(F型ハブ)を使用する約2万台と、83年7月以降に製造された後輪ハブを使用する約11万6000台。重複して対象になった車種もある。同社はすでに破損して横浜市の死傷事故の要因となった旧型の前輪ハブに関して約10万台、後輪ハブでも約1万台のリコールを届け出ており、ほとんどの車種が前、後輪ともにリコールされることになった。
(11/24 19:23)