三菱自動車は9日、インドネシアでスズキから小型ミニバンのOEM(相手先ブランドによる受託生産)供給を受ける、と発表した。三菱自はインドネシアで販売しているミニバンの販売を9月末に打ち切るが、後継車の自社開発はコストがかかるため、OEMで対応することにした。
スズキが現地で生産・販売しているミニバンに、三菱自のエンジンを載せ、15日から発売する。排気量1500CCで、三菱自の現行ミニバンの中心帯より小型だが、自動車市場が拡大しているインドネシアでは家族で利用できる小型ミニバンの需要が増えると判断した。
三菱自は04年度にインドネシアで4万7554台を販売し、トヨタ自動車、スズキなどに次いでシェア4位。スズキからのOEM供給は最大で年間1万2000台を見込んでおり、現地での主力車種となる。【山本明彦】