○中日3-2広島●
中日が競り勝った。四回2死満塁から連続押し出し四球で2点を先取。六回は森野の適時三塁打で突き放した。7回2失点のマルティネスが8勝目。岩瀬がシーズン最多タイの45セーブ目。広島は終盤追い上げたが、継投にかわされた。
▽中日・落合監督 マルティネスはよくここまで成長したもんだ。岩瀬には日本記録を取らせるよ。チャンスはそうないからな。
○…広島の先発・レイボーンが制球面に課題を残した。四回、3四球で満塁とした後、2者連続で押し出し四球を与える独り相撲で2点を失った。走者を警戒する余り、打者への集中力を欠いたようで「四球だけは注意してほしい」という試合前の安仁屋コーチの不安が的中した。緩急を付けた投球で六回までわずか1安打に抑えただけに、悔いの残る内容となった。
○…3番手で登板した中日の岩瀬が九回を危なげなく3人で仕留め、横浜・佐々木が持つセーブのシーズン最多記録に並んだ。「佐々木さんは偉大過ぎる人。まだピンとこないが、今後の大きな励みになる」と岩瀬。セーブ争いでも2位の石井(ヤクルト)に11個の大差を付け、最優秀救援投手賞のタイトルも確定した。7年ぶりの日本記録更新に向け「ここまで来たら出来るだけ多く獲りたい」と自信を見せた。
◇シーズン45セーブ=プロ野球タイ記録 中日の岩瀬仁紀投手(30)が30日の広島20回戦(ナゴヤドーム)で達成。佐々木主浩投手(横浜)が98年にマークしたプロ野球記録に並んだ。