36年にわたり書きつづられてきた人気劇画「ワル」の完結編が、哀川翔(44)主演で映画化される。タイトルは「ワル-FINAL」(監督三池崇史)で、24日、東京・八王子市内でのロケ現場が公開された。
作家・真樹日佐夫氏の原作で、70年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載がスタート。以降、「新書ワル」(秋田書店)、「ワル 正伝」(飯倉書房)、「ワル 最終章」(コアマガジン)と形を変えて受け継がれてきたロングセラーだ。
剣術の達人で、カリスマ的なアウトロー・氷室洋二の波乱の人生を描くバイオレンス・アクション。73~74年に谷隼人主演で3本の映画が製作され、93年以降にはビデオ映画9作が発売された。
真樹氏の希望で、“シリーズ”のトリを務める哀川は「今までやった中で一番クールな役。アクションも、相手が多くどこからともなく出てくる。かなりハード」とこん身の演技を強調。氷室の恩師で恋人を演じる松坂慶子(53)は「すっと現場の世界に入っていけた。温かく待つ女性をしっかり演じたい」と話した。真樹氏、石橋凌らが共演し、来春公開予定。