大阪市浪速区のマンションで17日未明、飲食店従業員の姉妹が殺され、放火された事件で、妹の上原千妃路(ちひろ)さん(19)が普段使っていたカード式の鍵がなくなっていたことが大阪府警浪速署捜査本部の調べで分かった。犯人は犯行後、この鍵で外部から施錠し、逃げたとみられる。また、2人の財布には現金がほとんど残っていなかったことも判明。犯人が現金を奪ったとみられる。
調べなどによると、千妃路さんは、約1カ月前、姉の明日香さん(27)のマンションに移り住んだ。千妃路さんもカード式の鍵のスペアを所有していた。また、午前2時ごろ、マンションで女性の悲鳴が確認されていることや、千妃路さんがマフラーを着けたまま倒れていたことなどから、帰宅直後に襲われたとみられる。【石川隆宣、勝野俊一郎】