千葉県東金市で昨年12月、同県茂原市の県立高校2年、高中香織さん(当時17歳)が殺害された事件で、強盗殺人と死体遺棄などの罪に問われた茂原市下永吉の無職、斎藤義仁(21)▽住所不定の無職、神明勝信(22)▽同市内の17歳の無職少年2人の計4被告に対する判決公判が16日、千葉地裁であった。金谷暁裁判長は斎藤、神明両被告に求刑通り無期懲役、少年1人に懲役14年(求刑・懲役15年)、もう1人に懲役13年(同・懲役14年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、4被告は昨年12月22日未明、JR茂原駅付近の路上で、高中さんと同級生の女子生徒からバッグなどを奪ったうえ、高中さんを車に乗せて連れ去り、東金市内の廃屋敷地内で首を電気コードで絞め殺害、冷凍庫内に遺棄した。
4被告とも起訴事実を認める一方で、弁護側は「強盗と殺害の間に連続性がないため、強盗と殺人罪を適用すべきだ」と主張。しかし、金谷裁判長は「強盗と殺人には強い密接な関連が認められる」とした。
4被告と共謀したとして同罪で起訴された19歳の少年(求刑・無期懲役)は10月14日、千葉拘置所内で自殺しているのが見つかり、千葉地裁が公訴棄却の決定をした。【山本太一】