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【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米大統領の13日のバグダッド電撃訪問は、極秘を保つためにキャンプデービッド山荘での主要閣僚を集めたイラク戦略会議まで「おとり」に使うという徹底した隠密作戦だった。 12日はイラク戦略を再検討する異例の2日間にわたる協議の初日。大統領は夜の協議中に「疲れた。寝る前に少し本を読みたい」と席を立ち、約1時間20分後にはアンドルーズ空軍基地からバグダッドに飛び立った。 訪問を事前に知らされていたのはチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官、ライス国務長官ら側近だけ。同行した米国人記者の報告によると、記者らが「妻や上司にも知らせない」ことを条件に同行を許可された。 ホワイトハウスは、13日にはマリキ内閣とテレビ会議を行うと予定を発表していた。マリキ首相もこの日テレビ会議を名目にバグダッドの米大使館に呼ばれており、大統領の電撃訪問を知らされたのは首脳会談のわずか5分前だったという。 毎日新聞 2006年6月14日 9時59分 |
イラク:徹底した隠密作戦 ブッシュ大統領の電撃訪問
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