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イラク:各地の爆弾テロなどで57人死亡 宗教対立続く

フランス公共ラジオによると、イラク中部バクバ近郊とヒッラーの市場で26日、イスラム教シーア派住民を狙ったとみられる2件の爆弾テロがあり、計25人が死亡した。このほか各地で武装勢力の攻撃により32人が死亡し、この日の犠牲者は計57人に達した。

 マリキ首相は25日、治安改善に向けて、スンニ派武装勢力に恩赦を与えて政治参加を促す「国民和解計画」を連邦議会に提出したが、宗派対立を背景にしたテロに歯止めはかかっていない。

 2カ所の市場では、暑さが和らいだ夕方、買い物に出た住民らが狙われた。犠牲者には多くの子供も含まれているという。一方、首都バグダッドでは武装集団が宿舎からスンニ派の学生10人を拉致した。

 国民和解計画をめぐっては、武装勢力側がイラク政府と接触したとの情報もある。(カイロ共同)

毎日新聞 2006年6月27日 8時32分

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