15日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続伸、前日終値比198ドル27セント高の1万1015ドル19セントと7営業日ぶりに1万1000ドルを回復し取引を終えた。昨年4月以来、約1年2カ月ぶりの大幅上昇となった。ハイテク株主体のナスダック総合指数も急伸し、58.15ポイント高の2144.15。
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が講演で「(物価上昇は)この数年、変動範囲内にとどまっている」と発言。最近の経済指標で広がっていた米利上げ継続の長期化観測が後退した。
米証券大手の好調な決算や情報技術(IT)関連企業の投資評価引き上げなども重なり、上げ幅が拡大した。
ダウ平均は金利先高観や米景気減速懸念から五月中旬以降、下落基調をたどってきたが、市場関係者は「企業業績は依然、堅調と予想され、割安感が広がっていた」(日系証券)とみている。(ニューヨーク共同)
毎日新聞 2006年6月16日 7時57分