▽決勝トーナメント1回戦
◆ドイツ-スウェーデン(25日午前0時、ミュンヘン)
開幕前は守備の面での戦いぶりが不安視されたドイツだったが、試合を重ねるにつれ安定感が増してきた。故障から復帰したMFバラックの動きがよく、3試合で4ゴールのFWクローゼの好調は地元ファンにとって心強いもの。第1戦で2失点した守備も、その後は2試合無失点と落ち着きを見せるようになった。
スウェーデンは得点力不足に苦しみ、際どい試合が続いたが、ようやく攻撃陣が本来の力を発揮するようになった。パラグアイとの第2戦では後半44分にユングベリが決勝ゴール、イングランドとの第3戦は後半ロスタイムにラーションが同点ゴールと、決めるべき選手が決めてチームは意気上がる。股(こ)関節痛を発症したFWイブラヒモビッチの出場は見通しが立たないが、ドイツとの力関係に大きな差はない。
▽1次リーグ得点者【ド】クローゼ4、ラーム、フリンクス、ヌビル、ポドルスキ【ス】ユングベリ、アルベック、ラーション
◆アルゼンチン-メキシコ(25日午前4時、ライプチヒ)
昨年のコンフェデレーションズカップ準決勝の再戦。このときは無得点でPK戦の末、アルゼンチンが勝利した。
難敵ぞろいのC組を1位で突破したアルゼンチンは好調。クレスポ、サビオラらをオランダとの第3戦で温存し、十分に休養を取った。司令塔のリケルメを軸に、セルビア・モンテネグロから6点を奪った攻撃陣は今大会屈指の得点力を見せている。
一方、メキシコは中盤でパスをつなぐ攻撃サッカーが持ち味だが、FWボルゲッティを故障で欠いたのが1次リーグ苦戦の原因。チームの支柱でもある点取り屋が復帰できるかどうかが左右しそう。中盤で攻撃を組み立てるペレスがポルトガル戦で退場処分を受け、出場停止となるのが痛い。78年大会を制したアルゼンチン代表の一人だったラボルペ監督は、母国との対戦となる。
▽1次リーグ得点者【ア】クレスポ2、ロドリゲス2、サビオラ、カンビアッソ、テベス、メッシ【メ】ブラボ2、ジーニャ、フォンセカ
毎日新聞 2006年6月23日 20時25分 (最終更新時間 6月23日 20時49分)