福井市中野1の土砂崩れ現場は、市中心部の南約7キロにある新興住宅地の一角。地域に供給するLPガスの貯蔵庫も押しつぶし、付近には強烈なガス臭が漂った。近くに住む50歳代の主婦は「ドーンという音と共に停電した。あわてて外に出てみるとガス臭くってたまらなかった」と、びっくりした様子。爆発など2次災害の恐れがあり、近くの住民83人は集会所や保育園に自主避難し、一夜を過ごした。
救出作業を遠巻きに見守っていた70代の女性は「長年ここに住んでいるが、裏山が崩れるとは思っても見なかった」と、心配そうに話した。
毎日新聞 2006年7月19日