天竜川の堤防が決壊した長野県箕輪町の現場では、近くを通る153号は通行止めになり、消防や警察、町役場の職員らが駆け付け、重機を使って土のうを積むなどしていた。午前11時半の時点では近くの水田などがわずかに浸水している。同町は決壊した現場近くの松島地区830世帯2100人に避難指示を出した。
現場は、同川と支流の深沢川の合流地点で、大きく左にカーブしている。近くに住む自営業、鶴山稔さん(44)は「昨日から天竜川の水が増えていたので気にはなっていた。このあたりで堤防が決壊したことは聞いたことがない」と驚いた様子で話した。【神崎修一】
毎日新聞 2006年7月19日