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◇ふたと壁、ネジ穴ずれ 埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の市営ふじみ野市大井プールで、同県所沢市山口、市立小手指小2年、戸丸瑛梨香(えりか)ちゃん(7)が死亡した事故で、プールの管理会社「京明プランニング」=さいたま市見沼区=が、吸水口のふたを6~7年前から針金で固定していたことが分かった。同社の現場責任者(36)も県警捜査1課などの調べに「6月の契約後、古い針金を取り換えた」と供述しており、県警は、こうしたずさんな安全管理が事故につながった可能性があるとみて、市や同社の社員らから事情を聴いている。 プールの管理は、ふじみ野市から委託された「太陽管財」=同市北区=が市の承諾を得ずに「京明」に丸投げしていた。 同社の佐藤昇社長(48)は2日、取材に応じ「針金を使っているという報告を受けたのは6、7年前」と明らかにした。「ふたのネジ穴と壁のネジ穴がずれ、針金で結ぶ以外に方法がなかった」と説明。しかし同市には修理の要望を出しておらず、一度もふたが外れたことがなかったため「異常という認識がなかった」と釈明した。 また、同市との交渉では「太陽管財のスタッフ」と偽っており、佐藤社長は「誤解を招くような言動は避けたかった。それが下請けのマナー」と話した。「太陽」との関係は「古い付き合い」といい、プール管理の請負で契約書を交わしたことはなく「『仕事やるか』という中で口頭で『やります』という間柄」と説明した。 佐藤社長は取材後、瑛梨香ちゃん方を謝罪に訪れたが、インターホン越しに頭を下げて引き返し「『(遺族は)そんな気持ちになれない』と。またおわびしたいと申し上げました」と話した。【和田憲二、浅野翔太郎】 毎日新聞 2006年8月3日 |
埼玉・ふじみ野のプール事故死:吸水口固定、6~7年前から針金で
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