夏休みが明けて多くの学校に子供の姿が戻った1日、埼玉県ふじみ野市のプール事故で死亡した戸丸瑛梨香(えりか)ちゃん(7)が通っていた所沢市立小手指小では、柳沢栄子校長が校内放送による朝会で事故を報告し、教師、児童らは冥福を祈った。
2学期制を取る同小はまだ1学期途中のため、始業式はなかった。柳沢校長は「戸丸瑛梨香さんが夏休みに遠い天国に行ってしまいました。とてもつらくて悲しい。『さようなら。天国から私たちを見守って』との気持ちを込めて下さい」と話し、各教室で1分間黙とう。児童たちは短冊状に「生きているとできること」をテーマに思いを書いた。「おいしいものが食べられる」「心から笑うことができる」などと記された短冊を使って今後、「生きていくことの大切さ」を話し合う。
柳沢校長は「今後影響が出れば、ケアができる態勢をとりたい」と話した。【内田達也】
毎日新聞 2006年9月1日