岐阜県庁の裏金問題で、梶原拓前知事は6日、「県の方針が公式に発表された後に開く」としていた会見を、8日に岐阜市内で行うと発表した。梶原氏は会見を前倒しした理由を「古田肇知事が(5日の会見で)プール資金問題検討委員会の提言イコール県の方針との基本姿勢を示したため」とコメントした。会見の日程はこれまで梶原氏の都合で二転三転している。
梶原氏は県の内部調査結果が発表された後の先月8日、県庁で会見。「やましいことは一切ない」と裏金問題への関与を否定した。
その後の取材は拒否していたが、先月下旬、2日に会見を開くと発表。しかし1日の検討委の提言直前になって延期を表明し、4日に改めて会見日を示す意向を明らかにした。だが同日には「資金返還に支障が生ずる」として、県が対応策を発表するまで会見はしないとのコメントを発表していた。【秋山信一】
毎日新聞 2006年9月7日