岐阜県庁の裏金問題で、同県の古田肇知事は26日、県議会議長の諮問機関「不正資金問題調査検討委員会」(坂志郎委員長)に出席し、梶原拓前知事と森元恒雄元副知事から直接事情聴取をする考えを明らかにした。週内に関係者の処分や再発防止などの対応策を発表するが、古田知事は「(発表の)前後の機会に改めて話す機会を持ちたい」と話した。
また梶原氏が25日、元幹部8人で計8700万円の返還を表明したことについて、古田知事は「(OB負担分の)8億7000万円の第一歩。スピードを持って、OB全体の返還計画を早く決めてほしい」と注文をつけた。森元氏が県職員組合への裏金の集約を「一時的な避難」と釈明したことに対しては、「こと公金について、一時的に保管すればそれでいいという考え方がおかしい」と批判した。【秋山信一】
毎日新聞 2006年9月26日