北朝鮮の核実験の規模は、米地質調査所(USGS)が公表した揺れの規模=マグニチュード(M)4.2=を基にすると、TNT火薬に換算して0.5~3キロトンに相当することが9日、東京大地震研究所の分析で分かった。広島型原爆はTNT火薬約15キロトンとされ、数分の一以下の規模といえる。
実験の形式などにより、外に伝わるエネルギーの大きさが変わることを想定したため、推計値に幅が出た。同研究所の阿部勝征教授は「核実験の規模を推定する場合、USGSのデータを基にするのが一般的だ。今回の核実験は規模が小さいといえる」と話す。【大場あい】
毎日新聞 2006年10月10日