西武が、プロ入りが有望視される東京ガスの木村雄太投手(21)と早大3年生の野手に現金を渡していた問題で、日本高校野球連盟の田名部和裕参事は10日、「高校在籍中から(西武が金銭授受に)関与していた疑いがある」としてプロ側に詳細な調査を求めたことを明らかにした。週明けにも西武から日本プロ野球組織(NPB)に対して報告書が提出される予定で、日本高野連はこの報告に基づくプロ側からの説明を受けた後、関係する県高野連に事実の調査を求める。
東京ガスの木村投手は同日、記者会見で秋田経法大付高3年時の04年1月からの金銭授受を認め、早大選手の父親も大学進学時にスカウトから金銭供与の誘いがあったことを明かした。日本高野連ではこうした事実を踏まえ、西武から選手にどのような接触があったか、高校関係者にも接触があったかどうかを調べ、場合によっては処分も検討する。【滝口隆司】
毎日新聞 2007年3月10日 21時24分 (最終更新時間 3月10日 23時48分)