野球部の3年生選手が西武から現金供与を受けていた問題で、早大は15日に記者会見を開き、学内に設けた調査委員会(委員長=村岡功・早大スポーツ科学部教授、委員9人)の調査結果を発表する。現金授受が事実だったかどうかの確認に加え、選手を指導した応武篤良監督、野村徹・前監督ら大学関係者の関与の有無も焦点となる。
調査委が本人や父親からも事情を聴いた。関係者は「本人も(現金授受に)かかわっていたことはほぼ間違いない」と話した。
日本学生野球憲章では、プロ球団から選手への金品授受(親権者が受けた場合も含む)が確認された場合、本人は退部となる。そのうえで本人や野球部、指導者は、同憲章に基づいて警告や謹慎、出場禁止などの処分を受ける可能性がある。
記者会見には村岡委員長のほか、キャンプ地の沖縄県浦添市から急きょ帰京する応武監督も出席する予定。本人が同席するかどうかは早大が明らかにしていない。
調査報告書は同日中に加盟する東京六大学野球連盟に提出される。野球部の関与が判明するなど悪質な場合は、ただちに臨時理事会を開いて対応を協議する。【大矢伸一】
毎日新聞 2007年3月14日 20時11分 (最終更新時間 3月14日 20時37分)