岩手・宮城内陸地震の調査を行なっている政府の地震調査委員会は、これまで知られていなかった活断層が今回の地震に関係していたことを明らかにしました。
地震の専門家などで作る政府の地震調査委員会は11日午後会見を開き、岩手・宮城内陸地震についてこれまでの調査結果を報告しました。
委員会によりますと、地表で地盤のずれが見つかった地点で直接地面を掘る調査を行ったところ、過去に地震を引き起こしたおよそ4キロにわたる活断層が見つかったということです。
今回の地震ではおよそ30キロにわたる断層が動いたとみられていますが、見つかった活断層はその一部の可能性が高いということです。
地震調査委員会の阿部勝征委員長は「4キロの活断層から、30キロにわたる断層の動きを予想するのは難しい。今後短い活断層から、震源断層を突き止める手法を考えなければいけない」と述べました。(11日20:42)