福島県二本松市の「東北サファリパーク」のアジアゾウ2頭が、寒さの厳しい福島の冬を避けて沖縄県沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」で暮らしている。2頭はすでに沖縄に慣れた様子で、来園客を背中に乗せて元気な姿を見せている。
昨年12月に沖縄市に来たいずれも雌のトンサイとブントーンは、3月末まで沖縄で過ごす予定だ。2頭は、東北サファリパークが東日本大震災の被災地の子供たちを励まそうと、ラオスから3年間の期限付きでレンタルしている。
福島では冬の最低気温が氷点下になり、2頭は室内で過ごして運動不足になりがちだった。東北サファリパークが沖縄こどもの国に相談し、越冬が実現した。こどもの国の担当者は「沖縄で冬を乗り切り、元気に福島に戻ってほしい」と話す。〔共同〕