秋田県は5日、秋田港と能代港で洋上風力発電を手掛ける事業者に丸紅を選定したと発表した。丸紅は数年をかけて事業可能性を調査。採算が確保できると判断すれば、両港合わせて風車29基を建設し、早ければ2021年ごろに発電を開始する。
県は秋田港で351ヘクタール、能代港で378ヘクタールを洋上風力発電の適地に設定。事業者を募集し、2事業者が応募していた。丸紅の計画では5000キロワットの風車を秋田港に13基、能代港に16基に建設する。事業主体となる特別目的会社(SPC)には丸紅、大林組、エコパワー、秋田銀行、北都銀行が出資を予定している。
丸紅では「可能な限り地元企業に参加してもらい、秋田県の経済振興に貢献できるような事業となるよう、まずは検討を進めたい」としている。