平昌冬季五輪で金メダルを獲得したザギトワ選手の女子フリーの演技
公益社団法人秋田犬保存会(本部・秋田県大館市)が平昌冬季五輪女子フィギュアスケートの金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手(15)に秋田犬を贈ることになり、詳しい日程が発表された。6月1日前後にモスクワで開かれる贈呈式を前に、5月3日に大館市である本部展で一般におひろめされる。
通常総会で大館市を訪れた遠藤敬会長が18日に明らかにした。
ザギトワ選手は五輪直前に日本で合宿をした際に、秋田犬の写真を見た。母親に秋田犬をねだったところ、「五輪でうまく滑ったら考えましょう」と答えたという。このエピソードはロシアの通信社を通じ世界に伝えられた。
保存会は秋田犬を世界に発信する好機ととらえ、外務省を通じて贈呈に向けた交渉を進めてきた。その結果、ザギトワ選手やロシア側の日程も考慮。6月1日前後にモスクワのスケートリンクで贈呈式を開く日程が固まった。
遠藤会長によると、贈られるのは贈呈式の時点で生後3カ月ほどの子犬。飼いやすいことから雌犬にするという。今後、全国の支部を通じ、対象となる子犬をリストアップ、毛色が違う複数の写真をロシアに送り、ザギトワ選手に直接選んでもらう。
遠藤会長は「気性が優しく、可愛くておっとりした犬を選びたい。秋田犬の良さを感じてもらえる確信がある」と話した。(加賀谷直人)