10日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下げ幅をじりじりと広げ、一時前日から100円超低い1万7500円台後半まで下げた。外国為替市場で円相場が1ドル=118円台40銭台と、前日から60銭程度円高・ドル安が進み、日経平均先物にも売りが広がった。ファストリやKDDIなど日経平均への影響度が高い銘柄に売りが広がり、相場を押し下げている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに3日ぶりに小幅反落。
規模別株価指数でみると、大型株の下げが大きい一方で、小型株の下げは小幅にとどまり底堅く推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5937億円、売買高は5億8956万株。東証1部の値下がり銘柄数は913と全体の約半数が下落。値上がりは779、変わらずは169。業種別東証株価指数(TOPIX)では海運業や倉庫運輸関連、機械などが低下した。一方、原油価格の上昇を受けて鉱業の上昇が目立つ。保険や水産・農林業なども底堅く推移している。
通期見通しを据え置いたダイキンが一時5%超下げる場面があった。14年12月期の連結決算で最終損益が85億円の赤字となったニッセンHDに売りが膨らみ、東証1部の下落率首位となっている。半面、国際石開帝石や石油資源が上昇。トヨタが底堅く推移しているほか、日産は前日から3%超高い水準での推移が続いている。
東証2部指数は小幅に3日ぶり反落している。ラオックス、コメ兵、アートSHDが売られている。一方、リード、リアル、ウインテストが上昇している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕