■群創光電(イノラックス、台湾の液晶パネル大手) 10日発表した2014年10~12月期の連結純利益は111億台湾ドル(約422億円)だった。テレビ用の大型パネルの出荷が好調で、前年同期の13億台湾ドルの赤字から黒字転換した。
売上高は18%増の1149億台湾ドル。前年同期は主力の中国市場における薄型テレビの購入補助政策終了などの影響で出荷や価格が落ち込んだが14年は需要が復調した。
15年の設備投資は14年実績比7割増の約350億台湾ドルを予定するが、「歩留まり向上や工程改善に振り向け、大幅な生産能力の拡張はしない」(段行建・董事長兼最高経営責任者=CEO)。
群創はこれとは別の投資枠で、筆頭株主の鴻海(ホンハイ)精密工業と共同で台湾南部の高雄市に最大1000億台湾ドルを投じ、スマートフォン用の中小型パネル工場を建設予定だ。16年下半期にも量産する。現在休止している工場の建屋を活用するなどし、コストを抑える計画という。(台北=山下和成)