アサヒグループホールディングス(GHD)は12日、傘下の清涼飲料メーカー大手、アサヒ飲料の社長に同社の岸上克彦専務(61)を昇格させる人事を固めた。3月下旬に就任する。本山和夫社長(64)は退任する。岸上氏はアサヒGHDが2012年に買収したカルピスの出身で、グループ内の連携を強める。
本山氏は「三ツ矢サイダー」や「ワンダ」などの主力ブランドをテコ入れし、国内の清涼飲料3位の地位を固めた。岸上氏はカルピスで営業やマーケティングなど主要部門を経験した。国内市場が頭打ちとなるなか、アサヒ飲料とカルピスの協力を加速させる。
岸上 克彦氏(きしがみ・かつひこ)76年(昭51年)立教大経卒、カルピス食品工業(現カルピス)入社。08年常務執行役員。14年アサヒ飲料専務。京都府出身。