大塚家具は17日、創業者の大塚勝久会長から3月27日の定時株主総会で自身の取締役の再任を求める株主提案があったと発表した。勝久氏は同社の株式の約18%を持つ筆頭株主。提案について大塚家具は「経営を再度混乱かつ不透明にさせ、企業価値・株主利益を毀損するもの」とし反対する考えを示した。株主総会に向けて経営陣の内紛が続きそうだ。
同社は業績の悪化をきっかけに勝久氏と娘の大塚久美子社長の対立が激化している。勝久氏は今回、10人の取締役と2人の監査役の選任を求める。提案では久美子氏は取締役候補に含まれていない。
勝久氏は昨年7月に久美子社長を解任して社長を兼務したが、2014年12月期に4期ぶりの営業赤字となるなど業績が悪化。社長職を解任された久美子氏が今年1月に復帰し、逆に勝久氏を退任に追い込んだ。