日本郵政グループは18日、オーストラリアの物流大手、トール・ホールディングスを買収すると発表した。日本郵政の西室泰三社長は同日午後に都内で開いた記者会見で、トール社について「BtoB(企業向け)分野では(連携先として)最高の相手でここ以外にない」としたうえで「(トール社は)約55カ国に拠点を既に持ち、収益がしっかりと上がっており、日本郵便の利益貢献に役立つ」と買収の狙いを語った。
西室社長は日本郵便について、個人向けの配送では経験が豊富であるとした一方、「BtoB事業の配送分野については日本市場においてすら経験が少ないのが現状で、グローバルでは経験がない。(荷主企業の物流業務を一括受託する)サードパーティー・ロジスティクス(3PL)ができる会社を(買収先として)比較検討していた」ことを明かした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕