19日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は1万8200円台後半で小動きとなっている。前日比で90円程度高い。利益確定売りにやや押される場面があるが、すぐに押し目を拾う動きが出て下値は限られている。自動車や銀行など主力株に引き続き買いが入っている。市場では「外部環境の不透明感よりも、日本株の持たざるリスクが意識されている」(DZHフィナンシャルリサーチの東野幸利日本株情報部部長)との見方がある。もっとも、新規の買い材料が見当たらず、午前に比べると上昇の勢いは衰えた。
ギリシャ政府は現地時間19日に金融支援の延長を正式に申請する見通しと伝わっている。欧州連合(EU)との交渉について市場では「決着すると楽観的にみている」(同)として、今のところ警戒する雰囲気はないという。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はじり高の展開。上昇率はともに0.8%ほどで、日経平均の上昇率を上回るここ最近の流れがきょうも続いている。業種別では銀行株や証券株の上昇が目立つ。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆8542億円、売買高は19億9285万株。東証1部の値上がり銘柄数は1276、値下がり銘柄数は478、変わらずは108となっている。
セコムやニトリHDが昨年来高値を更新した。ヤマハが一段高。KDDIやトレンド、ファナックが上げ、3銘柄で日経平均を24円ほど押し上げている。一方、アドテストが下げ幅を拡大。業種別では紙・パルプ株や空運株などが下げている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕