日本鉄鋼連盟(鉄連)が19日発表した1月の粗鋼生産量は、前年同月比4.0%減の902万3000トンだった。マイナスは5カ月連続。昨年4月の消費増税前に、自動車向けや建設関連などの需要が大きく増えたことが影響した。
鋼材別では自動車や電気製品などに幅広く使われる主力の広幅帯鋼が3.7%減の382万3000トンだった。3カ月連続で前年実績を下回った。自動車向けなどの亜鉛めっき鋼板は6.9%減の99万6100トンだったほか、ビルのはりに使うH形鋼は33万5400トンと4.0%減った。
ただ、前月と比べると0.3%増だった。鉄連は「輸出が好調に推移しており、国内も建築関連や自動車向けが上向くだろう」との見方を示す。〔日経QUICKニュース(NQN)〕