電気事業連合会(電事連)が20日発表した1月の電力需要実績(速報、10社合計)は、前年同月比0.3%減の801億7700万キロワット時だった。9カ月連続で前年実績を下回った。前年同月は消費増税前の駆け込み需要に対応した生産活動が活発だった。この反動で産業向けの「大口電力」の需要が減った。
大口電力は1.8%減の211億200万キロワット時と、9カ月連続でマイナスとなった。主要7業種では、非鉄金属を除く6業種が前年割れした。鉄鋼は7.4%減、化学は1.6%減だった。電事連は「一昨年(13年1月)は上回っており、前年の需要増の反動が大きかった」とみている。商業施設など向けの「業務用」は1.1%減の158億6400万キロワット時だった。
半面、家庭向けの「電灯」は0.9%増の335億6700万キロワット時と、9カ月ぶりにプラスとなった。1月としては過去2番目の高水準。検針期間がまたがる昨年12月に気温が低めとなり、暖房需要が増えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕