■タイ国際航空 26日、2014年12月期の最終損益が156億バーツ(約570億円)の赤字(前の期は120億バーツの赤字)だったと発表した。赤字は2期連続。政情不安や格安航空会社(LCC)との競争が重荷となり客数は前期比11%減った。
売上高は前の期比9%減の1883億バーツだった。客数の減少に対応して減便などしたが、平均搭乗率は7割を割り込んだ。
14年は、13年から続いたバンコクでの大規模な反政府デモなどの政情混乱でタイを訪れる外国人旅行客が大幅に落ち込んだ。さらに、LCCがバンコク―東京などといった長距離線に参入したことも顧客流出につながった。
1月下旬には不採算路線の縮小や大型機売却などを盛り込んだ2カ年の再建計画を政府が承認。早期黒字化に向けてコスト削減に取り組む。(バンコク=小野由香子)