エイチ・アイ・エス(9603)が27日発表した2014年11月~15年1月期連結決算は、純利益が前年同期比16%増の27億円だった。子会社のハウステンボス(長崎県佐世保市)を主力とするテーマパーク事業が全体をけん引。旅行事業も国内の好調に加え、海外では東南アジアを中心とした拠点拡大が寄与した。
売上高は5%増の1288億円、営業利益は23%増の50億円だった。事業別の営業利益はテーマパークが21%の増益。旅行事業は14%の増益になった。
15年10月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は11%増の5797億円、営業利益は22%増の194億円、純利益は17%増の106億円を見込む。通期予想に対する第1四半期の純利益の進捗率は26%になった。
保有するスカイマーク(9204)株をめぐっては14年11月~15年1月期に1億1400万円の評価損を計上した。さらに15年2~4月期も売却損と評価損の合計で最大5億円程度を計上する見込み。ただ、スカイマーク株の持ち株比率は現時点で約1%にまで低下しており、追加の大きな損失計上はないとしている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕