味の素は27日、50%出資のグループ会社でインスタントコーヒーなどを製造販売する味の素ゼネラルフーヅ(AGF)を完全子会社化すると発表した。合弁相手の米モンデリーズ・インターナショナルの関係会社が保有する50%の株式を4月中に270億円で取得し、完全子会社にする。味の素は「粉末加工製品という共通軸をテコに、新製品開発や生産面でのシナジーを生み出す」と説明している。
AGFは1973年に味の素と現モンデリーズ社の合弁会社として設立された。「ブレンディ」や「マキシム」といったインスタントコーヒーなどを製造・販売し、セブン―イレブン・ジャパンのコンビニコーヒーにも焙煎豆を供給している。2014年3月期の売上高は1448億円。