1月20日は「臘月」(旧暦12月)の8日で、伝統的な「臘八節」に当たり、俗に「臘八」と呼ばれる。今年は偶然にも、この日が「大寒」の節気の最初の日と重なった。人民網が伝えた。
「中国天文年暦」によると、北京時間1月20日4時40分に「大寒」の節気を迎えた。この時節は気温が低くて寒いものの、「厳しい冬も臘月までで、その後は再び春がめぐってくる」とされている。厳しい寒さは「大寒」の時節の特徴だが、「物きわまれば必ず反す」と言われるように、「大寒」を過ぎると次の節気は「立春」となる。
歴史学者で天津社会科学院研究員の羅澍偉氏によると、「大寒」は二十四節気のうち最後の節気であり、冬季の最後の節気でもある。「大寒」の時節には、人体が寒い環境の影響を受けており、依然として自然の秩序に順応し、寒さを防ぎ保温をする必要がある。生活習慣の面では、早めに寝ることで陽の気を養い、遅めに起きて陰の気を守り、意識を内に向けるようにして、免疫機能を高めるとよい。また、適度に屋外で運動し、ふさいだ気分を発散し、寝る前にお湯で足浴をし、滋養のあるものの摂取は次第に減らしていき、これから訪れる春の気候特徴に適応できるようにするとよいだろう。
民俗専門家によると、「臘八」と「大寒」が重なるのは非常に珍しいという。この時節には香りのよい臘八粥を食べると、また格別の味わいがある。「臘八」から旧暦大晦日の「除夕」まで、人々はこの20日余りの間に大掃除をし、髪を切り、新しい洋服を揃え、マントウを蒸すなど、しきたり通りに忙しく働き、新春を迎えるための準備を整える。(編集AK)
「人民網日本語版」2021年1月20日