メーカー別ではトヨタが13.3%増えた。2.0%減だった米フォード・モーターを抜き、6カ月ぶりに米ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ2位に浮上した。SUV「RAV4」が33.4%増と大きく伸びた。高級車「レクサス」も好調で22.0%増加した。
日本車メーカーでは富士重工業が18.5%増。円安を背景に日本からの輸出を伸ばしている。タカタ問題の影響が懸念されるホンダは5.0%増と堅調な結果だった。
販売好調は自動車販売の店頭での値引き競争が加速している側面も強い。トヨタは中型車「カムリ」で販売店の値引き原資となるインセンティブ(販売奨励金)を積み増した。2月のカムリの販売台数は前年と比べ13.6%増え約3万3千台。トヨタの販売の2割近くを占めた。トヨタは3月以降も低金利ローンを活用した全米規模の販促キャンペーンを実施する。
GM系販売店でも一定期間、金利をゼロにする販促が常態化している。これまでインセンティブを低水準に抑えてきた韓国・現代自動車も、ニューヨーク市郊外の販売店が2月に、「エラントラ」など一部車種で実質的な値引きを行うなど、安売り競争に加わりつつあるようだ。