【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領ら米英仏独とイタリア、欧州委員会の首脳は3日、ウクライナ情勢についてテレビ会議を開き、同国東部での停戦合意をロシアや親ロシア派武装勢力が順守しなければ重大な追加制裁を科すことで一致した。ロシアと親ロ派による要衝デバリツェボへの攻撃を非難し、即時停戦を呼びかけた。
ウクライナ中央銀行は3日、主要政策金利を19.5%から30%に引き上げると決めたが、米欧首脳は国際通貨基金(IMF)などと協調して同国経済の安定に向けた金融支援を担うことを改めて表明。同政府の経済改革への取り組みを歓迎した。
米欧首脳は停戦の完全な実施を制裁緩和の条件にすることで合意した。欧州安保協力機構(OSCE)による停戦状況の監視強化についても議論した。