甘利明経済財政・再生相は10日午前の閣議後の記者会見で、米ハワイで9日から始まった環太平洋経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合について「ここで相当間合いをつめていく作業が行われる。閣僚会合につながるような首席交渉官会合であることを期待している」と強調した。日本からは鶴岡公二首席交渉官が出席している。
米国で大統領に強い通商交渉権限を与える貿易促進権限(TPA)法案の審議が遅れていることは「事前調整に時間がかかる案件なので、提出されれば上下両院スムーズに通過する」との認識を示した。TPA法案の審議の遅れが影響して、一部でTPP交渉の大筋合意が6月以降にずれ込むとの見方が出ていることに関しては「そこまで悲観的な空気ではない」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕