10日早朝の東京外国為替市場で、円相場は4日続落して始まった。8時30分時点では1ドル=121円49~51銭近辺と、前日17時時点に比べ62銭の円安・ドル高で推移している。米雇用統計の良好な結果と対照的に、9日に発表された日本の2014年10~12月の国内総生産(GDP)が下方修正されたことを受け、日米の金融政策の方向性が意識され、円売り・ドル買いが優勢だった前日の海外市場の流れを引き継いで始まった。東京市場の時間帯でも「円売り・ドル買いのムードが濃厚となっている」(国内銀行)として、8時35分前後に、一時1ドル=121円62銭近辺と、2014年12月8日以来、約3カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
円は対ユーロで反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=131円69~72銭近辺と同37銭の円安・ユーロ高で推移している。対ドルで円が売られた流れが、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロの対ドル相場は5日続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0838~41ドル近辺と同0.0026ドルのユーロ安・ドル高で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕