【NQNニューヨーク=横内理恵】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比2.21ドル安の1バレル44.84ドルで取引を終えた。一時は44.75ドルまで下げ、期近物として1月30日以来およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。
国際エネルギー機関(IEA)は13日発表した3月の石油市場月報で、原油の供給過剰が解消するには時間がかかるとの見方を示した。需給が緩んだ状態が続くとの見方が広がり、原油先物にも先安観から売りが出た。
ガソリン、ヒーティングオイルは続落した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比0.5ドル高の1トロイオンス1152.4ドルで取引を終えた。米国株や原油先物相場が大きく下落したため、リスク資産に対する投資資金の受け皿となりやすい金には買いが優勢となった。一方で、外国為替市場でドルがユーロなどに対して上昇。ドルの代替資産として逆の値動きをしやすい金先物には売りも出て、上値は重かった。
銀は反落したが、プラチナは9営業日ぶりに反発した。