高崎線、宇都宮線、常磐線と東海道線が直結する上野東京ラインが14日開業するのにあわせ、沿線の自治体や大型商業施設が街のPRで激しく火花を散らしている。首都圏の広域から幅広く集客するチャンスになると見て、「我が街の魅力を知って」とアピールに懸命だ。
東京都足立区は14日、地元の北千住駅から街なかに誘客するスタンプラリーを始める。宿場町通り商店街にある観光案内所「千住街の駅」などにスタンプを設置し、参加者に上野東京ライン開業記念缶バッジなどをプレゼントする。街歩きをきっかけに、飲食店や銭湯の多い下町の魅力に気づいてもらう。
東京駅に直結している大丸東京店は東京の名店によるコラボ弁当を売り出した。「叙々苑」の焼き肉と「まい泉」のヒレカツサンドをセットにした「肉ざんまい弁当」など、目移りしがちな名店の味をまとめて食べられるようにした。同店だけでも1000種類というターミナル駅ならではの弁当の品ぞろえをアピールする。
上野駅周辺にあるアトレ上野店や上野マルイなど大型商業施設4店は4月の1~12日に共同販促「ようこそ!上野スタンプラリー」を開く。4店いずれかで1000円以上購入すると参加でき、スタンプを集めると上野を本拠とする東京都交響楽団の演奏会チケットなどが抽選で当たる。4月に入ると見ごろと予想される上野公園の桜を見に来るきっかけにしてもらう。