陸上の世界選手権(北京・8月)代表選考会を兼ねた全日本競歩能美大会は15日、石川県能美市日本陸連公認コースで行われ、男子20キロでロンドン五輪代表の鈴木雄介(27)=富士通=が1時間16分36秒の世界記録を樹立して優勝した。
8日のフランス選手権でヨアン・ディニ(フランス)がマークした1時間17分2秒を26秒更新。自己記録の1時間18分13秒も大幅に縮め、4大会連続の世界選手権代表に決まった。五輪、世界選手権の陸上の実施種目で、日本選手が世界記録を樹立するのは、2001年の女子マラソンの高橋尚子以来。
鈴木は石川県能美市出身。11年の世界選手権20キロ競歩は8位に入賞した。昨秋の仁川アジア大会では銀メダルを獲得した。
鈴木はスタートから先頭に立ち、後続との差を徐々に広げた。〔共同〕