湖南省衡南県の二期作晩期水稲試験モデル拠点から2日、袁隆平院士のチームが育成した第3世代ハイブリッド稲「叁優1号」の生産量測定結果が発表され、晩期水稲の1ムー(約6.7アール)あたり生産量が911.7キログラムにのぼったとの情報が伝わった。これに7月の測定により1ムーあたり生産量が619.06キログラムにのぼった早期水稲を加えると、第3世代ハイブリッド稲の早期水稲・晩期水稲を合わせた1ムーあたり生産量が1500キログラムを突破して1530.76キログラムにのぼり、記録を再度更新したことになる。人民日報が伝えた。
「ハイブリッド稲の父」と呼ばれる袁氏のチームが育成したハイブリッド稲は現在、すでに第3世代になっており、「叁優1号」はその優良品種だ。湖南ハイブリッド稲研究センター研究員で、第3世代ハイブリッド稲プロジェクト責任者の李新奇氏は、「第3世代ハイブリッド稲は一般的な稲と比べ、早期老化に強く、粒が多く、倒れにくい。『叁優1号』はさらに非常に高い耐低温性を持つ」と説明する。
一般的な農家でも第3世代ハイブリッド稲を取り扱えるのだろうか。湖南ハイブリッド稲研究センター栽培生理生態室の室長を務める李建武氏は、「播種から収穫まで試験田を2回しか訪れなかった。これはかつて専門チームが長期的に現地に駐在し指導を行っていたのとは完全に異なる。試験田の施肥、農薬散布、田の管理はいずれも農家が人を組織して行っていた」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月3日