【フランクフルト＝加藤貴行】欧州自動車工業会（ＡＣＥＡ）が17日発表した２月の欧州主要18カ国の新車販売台数（乗用車）は、前年同月比８％増の88万6100台だった。前年比プラスは18カ月連続。前年まで回復ペースが鈍かったイタリアが13％増となり、フランスも２カ月連続で増えた。ドイツなど他の主要国も好調。主要メーカーでは比較的高い価格帯の車が売れてきた。

メーカー別では、独フォルクスワーゲン（ＶＷ）、仏ルノーがそれぞれ10％増えた。仏プジョーシトロエングループ（ＰＳＡ）は３％上積みした。ＶＷとルノーは主力ブランドの持ち直し傾向が鮮明で、傘下の低価格帯ブランドは増加率の鈍化や減少がみられる。

欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズは、イタリア市場の回復の追い風もあり11％伸びた。日本勢はトヨタ自動車が４％増、日産自動車が26％増だった。