三重県朝日町で2013年8月、中学3年の女子生徒(当時15)を窒息死させたなどとして、強制わいせつ致死と窃盗の罪に問われた少年(19)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、津地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。検察側は懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑した。判決は24日。
弁護側は少年の人格には問題があり、学校生活などでストレスを抱えていたと主張。少年には刑事処分である懲役刑ではなく、少年院に送致する保護処分がふさわしいとして、家裁に移送するよう訴えている。
公判には被害者として女子生徒の両親も参加。少年は13日の公判で「身勝手な行為で娘さんの命を奪う重大な結果を引き起こした。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
起訴状などによると、少年は13年8月25日夜、花火大会から帰宅途中だった女子生徒を空き地に連れ込み、わいせつな行為をした際、手で鼻や口をふさいで窒息死させ、財布から現金約6千円を盗んだとされる。