華中科技大学の博士課程を修了した張霽さんと、姚■さん(■は女へんに亭)がこのほど、華為(ファーウェイ)の「天才少年」に選出され、大きな話題となっている。
年俸201万元の「天才少年」:華為が難関を乗り越えられるためのサポートしたい
華中科技大学のコンピューター専攻の博士課程を卒業した張さんは、華為の優秀な人材を集めるプロジェクト「天才少年」に選出され、最高ランクの年俸201万元(1元は約15.15円)で契約した。
今月4日夜、華為に入社して約2ヶ月が経った張さんは電話取材に応じ、ネット上で注目を集めている200万元以上の年俸について、「当然プレッシャーがある。華為がこんなに高い年俸を払ってくれるということは、期待が大きいということ。そして、今はこんなにたくさんの人に注目され、数年後に僕が何か成果を上げることを、みんなが期待している。だから、ダブルのプレッシャーだ」と話した。
そして、「最近、華為は中国国外でいわゆる『制裁』を受けている。華為が最も困難な時に、自分が学んだことをしっかり活かし、できる限り意義のあることを成し遂げたい。できれば、華為が難関を乗り越えることができるようサポートしたい」と語った。
華為の「天才少年」は、任正非最高経営責任者(CEO)が立ち上げたトップレベルの挑戦と、トップレベルの年収を武器に、トップレベルの人材を集めるプロジェクトだ。同プロジェクトでは年俸制が採用され、計3ランク。最高ランクの年俸は201万元だ。これまでに、最高ランクの年俸をゲットした「天才少年」は、わずか4人だ。
年俸156万元の湖南の「天才少女」: 華為の技術が世界的なトップ会議で注目されること目指す
姚さんは、才色兼備の湖南省の女性で、「天才少年」に選出され、その年俸は156万元だ。そんな彼女も華中科技大学のコンピューターの博士課程を修了した。不揮発性メモリー「NVM」やHDDの高密度化技術「SMR」、データバンク、キーバリューストアシステムなどを専門に研究していた。
華為におけるキャリアプランについて、彼女は、「今は価値のある成果を出したい。そして、このオファーと、オファーに込められた期待に背かないようにしたい。長期的には、華為のストレージ系の技術が、世界的なトップ会議で注目されるようにしたい。そして、華為のクラウドストレージの発展と強化、コンピューターのストレージの分野の進歩に、少しでも貢献したい」と語る。
女性は理工科には向かないという観念が多くの中国人の間で根強く残っている。姚さんも、某インターネット企業は博士号を取得している女性を募集しないというのを聞いたことがあるという。そのような女性差別を目にして、彼女は仕事で成果を出し、自身の能力で周りの人の偏見を取り除きたいと思うようになったという。多くの若者が不満を抱く、月曜から土曜の6日間、午前9時から午後9時まで働く「996」勤務制について、彼女は、「私自身はプレッシャーや競争が悪いことだとは思わない。母親にも私はプレッシャーがあったほうが伸びるタイプとよく言われる。でも、心の中では、今の若者たちがもっと気楽に生きられたらいいのにとは思っている」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月6日