国土交通省関東地方整備局は20日までに、沖ノ鳥島(東京都小笠原村)沖合で昨年3月に起きた桟橋転覆事故を受けて中断していた港湾施設工事を、4月10日ごろ本格的に再開すると発表した。
整備局によると、最初に取りかかるのは桟橋の設置で、今月31日に北九州港から運搬を始める。整備局が設けた原因究明・再発防止検討委員会から安全性に問題はないと評価されたとしている。
事故は昨年3月30日に発生。桟橋を台船から引き出す際に転覆し、作業員ら16人が投げ出され、7人が死亡した。横浜海上保安部と東京地検が工事を発注した同整備局などを家宅捜索している。〔共同〕